魚箱ラベルはアートであり、市場は美術館である。

魚箱ラベルの「何それ?」におこたえする

こんにちは!
今日も「おととごと。の魚箱ラベル市場探訪」略して「ラベたん」のお時間がやってまいりました!

少しずつですが、「ラベたん面白い!」という声が聞こえるようになってきて小躍りするくらい喜んでます☺️

今日ご紹介するラベルは、いろんな技法を使っていてなおかつ「私の日常は他人の非日常」的な内容になっております。

それではいってみよー!

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株式会社笹谷商店「鱈フィレー」

色数:4色(黒・赤・青・水色)

用途:鱈フィレー(鮮魚箱)

このデザインをパッと見て、4色以上あるように感じたことと思います。
これは、「半調」という技法を使って、色のトーンを変化させる技法です。

さて、この「鱈フィレー」はどこが半調でしょうか?

波柄の線が細いので画像だとわかりづらいのですが、おそらく水色が少し入っています。

このデザインのすごいところは、商品名に半調を使っているところだと感じました!

なぜかというと、ラベルデザインは結構ゲン担ぎすることが多くて、
商品名・会社名を赤にするのはNG(赤字になる)
商品名をグラデーションにするのはNG(消えていく)
商品名を半調にするのはNG(印象が薄くなる)
という指示があったりします。(もちろんクライアントさんによりますし、お勤め時代の話ですのであらかじめご了承ください)

しかしこの「鱈フィレー」は商品名に半調を使って落ち着いた印象になっています。

とにかく商品名を目立たせるなら、赤か白にするところを、あえての黒の半調でくるあたり「そうきたかーッ!」とおでこをペンッと叩いてしまいますね(私だけか)。

ピチット?フィレー?なにそれおいしいの?

ラベルを見て、聞きなれないワードが書いてありますね。

ピチットにフィレー、おそらくあまり馴染みがないかと思います。

ピチットとは・・・

「一夜干しから燻製まで幅広く使える食品用脱水シート」で「ピチット」に食品を接触させると、目に見えない穴の開いた半透膜フィルムから、食品の水分と分子が小さい生臭み成分が、浸透圧によって濃度の濃い食用糖類(=水あめ)に吸収されます。
しかし、水の分子に比べて旨み成分の分子は大きいので、半透膜フィルムの穴を通ることができません。
つまり、食品の水分だけが吸収され、旨みは残るので、「ピチット」を使うことによって食品の旨みが凝縮されるのです。

つまり、余分な水分と臭みをとって旨味アップしてくれる素敵アイテムです。
ちなみに、アマゾンで買えます。

Bitly

そして、「鱈フィレー」の「フィレー」って何?
フィレーとは・・・

鱈フィレーの画像がなかったのでシャケをば・・・
商品によっては「フィーレ」と明記しているものもありますが、フィーレもフィレーも同じものです。
画像からわかるように、フィレーとは魚を3枚におろした片身のことです。
よく真空パックになっています。
この鱈フィレーの発売元の「笹谷商店」さんの商品が、楽天市場で販売されていました!

ピチットにフィレー、おいしいやつでしたね(笑)
知らない人の方が多いのかな・・・と思って書いてみました。


魚箱ラベルの情報から、調べるうちにネットショップにたどり着いてポチり
デザイン依頼をもらってクライアント様の情報を調べているうちに商品ポチる
時々やります←
いろんな商品を知ることができるのも魚箱ラベルのいいところですね!

コメント

  1. […] さて、今日のラベルは昨日の投稿のおさらいみたいなデザインです。それではいってみよー! […]

  2. […] 以前登場した鱈フィレーラベルの会社の八雲工場が販売元になっています。 […]

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